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親の変化を確認する | 人生を楽しく見つめなおす 綜合終活サイト「All My Life」

親の変化を確認する

普段は気がつきにくい親の変化を確認するために、専門家が行う「10のチェック項目」をご紹介

 

離れて住む親が高齢になると、子供も親のことが心配になります。

昨今では、Webを使た見守りサービス「遠くても安心プラン」のようなものも出来、遠隔でもからも高齢の親族を見守ることもできるようになってきました。

今回は、子供が気づきにくい親の変化を確認するための「10のチェック項目」をご紹介します。

※この10項目は、大学院教授とシニアライフデザインの担当代表が監修しています。

 

□ 週に1回以上、外出していますか?

◆ 外出が週1回未満または外出頻度が減っている場合、閉じこもりの可能性があります。

 

閉じこもりの要因

・身体的要因 (膝痛、腰痛、転倒による骨折、脳卒中の後遺症などにより体を動かしづらくなって活動範囲が狭くなる)

・精神的要因 (転倒の恐怖、親しい人との別れ、自分の行動に自信がないなど)

・社会環境的要因(家の周りに坂道や階段が多い、仲間や友人が近くにいない、近隣と付き合いが少ない、高齢や病気を理由に家族から外出を控えるようにいわれるなど)

 

□ ここ最近、5年くらいの出来事の話をして、覚えていますか?

◆ 体験そのものを忘れているようであれば認知症である可能性が大です。

 

認知症のサインの種類

軽度の認知機能低下のサイン > 同じ話を何度も繰り返して話す

              > 料理の味付けが変わった

認知症の初期、または、老化や亜鉛不足などによる味覚の低下の可能性が有ります。

 

中等度の認知機能低下のサイン > 同じものを何度も買う

               > 季節や天候に合わない服装をする

ものわすれ外来の受診を勧めたり、介護予防事業への参加を勧めてください。

 

□ 今まで好きで行なっていた作業や趣味などを楽しんで続けられていますか?

◆ 今までしていたことに2週間以上興味がなくなっている場合、うつの可能性が有ります。

 

□ 起床時刻、就床時刻は以前と変わっていませんか?

◆ 起床または就床の時刻が大きく変わっている場合、生活リズム障害が生じている可能性が有ります。

 

□ この1年は転ばずに過ごせましたか?

◆ 転倒の既往がある場合、その状況を詳しく聞き、原因を検討し、対策を講じてください。

 

□ この半年に3kg以上体重が増減していないですか?

◆ 減量に取り組んでいないのに3kg以上のやせがみられる場合、背景にがんなどの重大な病気が生じていたり、低栄養になっている可能性が有ります。

 

□ 食事中にむせたり、のどからゴロゴロと音が出ていないですか?

◆ 食事中にむせたり、のどの異変は誤嚥のサインです。

 

□ 食事の際にお茶や水を飲んでいますか?トイレの回数が少なくなっていたり、うとうとしたりしていないですか?

◆ 水分補給やトイレの回数の異変は脱水のサインです。

 

□ 夜トイレに何回起きますか?それが原因で寝不足になっていないですか?

◆ トイレに1回以上起き、そのため寝不足など生活に支障を生じている場合は、夜間頻尿のサインです。

 

□ 耳の聞こえ方、目の見え方が悪くなってないですか

◆ 通常の声で会話が難しくなっている場合、聴力低下または認知機能低下が原因であることが多くあります。

  耳垢が外耳道に栓をしていないかもチェックしてください。

  薄黄色にかすんで見えたり、暗いところで見えにくかったり、明るいところで光が散乱したりする場合、白内障の可能性が大です。

 

【担当教授のコメント】

高齢期の心身の衰えを知るためには、一般の健康診断での症状や検査値のチェックだけでは不十分で、さまざまな生活機能の把握が重要です。

「10のチェック項目」を参考に、みなさんの大切な人の「今」を知ってください。

「対策しなければと思っているができてない」というのは、親の老後の不安に対してだけでなく、皆さん自身の問題でもあります。課題に取組まないのは「ネグレクト(放棄・放任)」ともいわれますし、後悔が残るケースも多くあります。いろいろな資源を活用して対策に取り組んでください。

 

【シニアライフデザインの担当代表コメント】

「自分の親は大丈夫」と思っている人がとても多いと感じます。

専門家の立場で見ると、早く病院にという状態であっても「まだしっかりしている時もあるから」と、親の老いを認められない子どももも多くいます。

不安はあっても「まだ大丈夫」という気持ちや、子ども自身が忙しいこともあり、対応が遅れることが見れます。

どんな人にも訪れる正常老化は、体の変化や生活の変化をいち早く察知することで、認知症や閉じこもりのサインを見逃すことなく、予防やしかるべき対応につながります。