家族葬の日程はどのように決めるとよいのでしょうか?
最近家族葬という表現をよく聞きます。
小さなお葬式なので費用が安くなりやすく、近年では家族葬を希望する人が増えています。
では、家族葬での日程はどうやって決めたらよいでしょうか。
家族葬の日程、流れや遺体の安置方法についてご案内します。
1:家族葬の日程について
家族葬とは、一般的に家族や親戚、また親しい縁故知人のみで行う小規模な葬式のことをいいます。
家族葬について知ることで、いざご自身が喪主を務める場合にも、安心して葬儀を執り行えるようになります。
2:家族葬の主な流れ
家族葬といっても、通夜も葬儀も告別式もありますので、基本的に一般葬の流れとの違いはありません。
家族葬であっても、事前に遺族とのスケジュール調節を行い、葬儀の日程を把握することが大切です。
『逝去・安置』
家族が亡くなられたら、葬儀社に連絡してください。
連絡する際に葬儀社に伝えておくと良い情報は以下の7つです。
・ 現在地(病院・警察署等)
・ 故人の名前
・ 依頼者の名前
・ 菩提寺
・ 連絡が取れる電話番号
・ 迎えに来てほしい時間
・ 送り先(自宅・斎場)
ご遺体の移動が済んだら、担当者と打ち合わせを行います。
この際に家族葬を希望することを伝えてください。
ご僧侶に枕経を上げてもらった後、今後の具体的な日程を決めます。
『通夜』
一般葬と同じく、ご僧侶による読経、焼香を行います。
家族葬は少人数で行われることが多いですが、会社関係者などの方でも通夜のみに参列される方もいらっしゃる場合があります。
通夜は一般的には18時~19時の間に行われます。参列の人数が少ないので式の時間は短めです。
『告別式・火葬』
通夜が終わると、翌日には告別式が行われます。
通夜と同様に読経、焼香があり、それに加え告別式では遺族代表者である喪主挨拶があり、その後故人とのお別れをし出棺の儀へと移ります。
告別式は、一般的に11時~13時の間に行われます。
出棺が終わると霊柩車に故人を乗せて火葬場へ向かい、その後納骨となります。
3:家族葬の日程を決めるポイント
『家族・親族の予定』
家族葬は家族がメインのお葬式です。
通夜・葬儀の具体的な日程を決めるために、菩提寺・親族・ご友人・職場などに連絡を入れてください。
参列してもらいたい親族に早めに連絡を入れ、一番集まりやすい時間を把握して決めてください。
『火葬場の空き状況』
出棺後は火葬を行うため、火葬場の空き状況を確認して下さい。
火葬場や斎場が混雑していると火葬が行えない場合があります。
その場合は別の火葬場にするか、順番を待って翌日以降に火葬をすることになります。
このとき注意しておかなければいけないのは友引です。友引の日は火葬場がお休みになっている所もあります。
『菩提寺の僧侶の予定』
枕経、通夜、葬儀、告別式の全てご僧侶に読経していただく必要があります。
お付き合いのある寺院に依頼する場合は、なるべく早く連絡を取りましょう。
読経をお願いする菩提寺がない場合は葬儀社から紹介してもらえます。
4:葬儀の日程が延びる場合はどうなる?
諸事情により希望通りにならない場合は、葬儀の日程が延びることになります。
その場合は通夜の前日に仮通夜を行い、通夜の日程もずらすことになります。
葬儀の日が延びるということは、遺体を安置する期間が長くなることになりますので、そこに関しても考えておかなければなりません。
『安置費用』
自宅や控室であればドライアイスの費用、安置施設であれば施設使用料が必要です。
一般的に葬儀社に依頼した場合は2~3日分の安置費用は含まれていますが、超過した場合は別途費用が掛かることになりますので、事前に葬儀社へ具体的な費用と何日分まで含まれているのかを確認しておきましょう。
ドライアイスの費用の目安としては1日で5千円~1万円ほどです。
控室に安置する場合は別途控室使用料として、1日5千円~3万円程度費用がかかります。
『エンバーミングで遺体を保存する』
火葬を行うまでに10日以上かかってしまう場合は、遺体の腐敗が進んでしまい、ドライアイスでの遺体保存ができなくなってしまうため、エンバーミングという遺体保存処理を行います。
エンバーミングを利用するとご遺体を10日~20日程度、比較的綺麗な状態で保存することができます。
エンバーミングの費用については、ご遺体の大きさ、状態で変動しますが、15万円からというのが一般的な目安となっています。
5:まとめ
家族葬では気心知れた者のみが集まりますので、故人との別れをゆっくりとすることができます。
また会葬者が少ないため会場も小さなもので済むので、一般葬よりもかかる費用が少なくなります。
皆様のスタイルに合わせた葬儀をお選びいただくことが、もっとも大切なことだと思います。